私の高専では、優、良、可、不可の判定を学年末の修了認定会議で行っています。その場合、「最終的に可と判定された学生全員について、前期分と後期分の答案を保存し、提示すること」が求められているのでしょうか。もしそうなら、最終的な成績が決定されるまでどの学生が「可」評価となるかが分からず、結局、受講生全員について成績評価に使用した答案をすべて保存しなければならないことになります。
【回答】
学習・教育目標の達成を証明する資料等には、少なくとも自己点検書の表3に挙げた達成度評価対象および表8の主要授業科目の答案等が含まれます。
[1]
は、成績を学期や学年の終わりに実施する1回の試験によって評価する場合を想定して書かれています。
多数回あるいは多種類の試験等の結果を総合して判定している場合は、『各々の試験等の合格最低クラスのものを全員分提示する』としても大変な分量になります。そこで、このような場合には、[2]
としたわけです。
[2]
では、所定の試験等による評価値に妥当な重みを付けて評価した成績の「一覧表」を作成すれば、成績の総合評価のありかたを証明できます。この場合、「評価に使用した代表的なもの」を学年末や学年末の定期試験と定めることは妥当です。従って、
(A)
各々の試験等の成績に重みを付けて総合的に評価した学生全員分の成績評価表
(B)
学年末(又は学期末)の定期試験の合格最低クラスのすべての答案等
をもって、「学習・教育目標の達成を証明する資料」とすることができます。
その際、「合格最低クラスのもの」の解釈が問題です。上記の(B)
の立場は、学年末定期試験の合格水準を「教育プログラム側が設定する妥当な水準」を表す代表的な例とするものであって、個別の学生についての「学年末の合格水準」を示すものではありません。
例えば、太郎君の前期中間試験が40点、前期定期試験が60点、後期中間試験が75点、学年末定期試験が80点であったとしたとき、学年末定期試験に
2
倍の重み付けをした平均点は67点です。教師とプログラムで設定した総合的な合格水準が例えば60点であるとき、総合判定で太郎君は合格です。その際、水準の証明のために保存すべき答案は、学年末定期試験60
-
69点の範囲の答案全員分になります。なお、その試験で80点であった太郎君の答案はその中に入りません。
なお上記の答案等の保存に加えて、従来どおり各試験等の合格最低水準の答案等(答案、レポート、作品等の写真など)の保存は、より詳細な情報の保存の観点から望ましいことです。
●このページ上へ
自己学習時間の考え方について
【質問】
自己点検書(引用・裏付資料編)にプログラム関係数値データを記入する欄があり、その中のカリキュラム情報に「1日当り平均自己学習時間」を記入する項目があります。この「自己学習時間」とは、宿題や実験レポート作成時間を除いた時間数のことでしょうか?
認定・審査の手順と方法の 5.2
基準2:学習・教育の量に、「教員の教授・指導による学生の自立的自発的学習を誘導する教育形態が重要となる。」とあります。宿題や実験レポート作成が自立的自発的学習であるかは疑問がありますので、お伺いしている次第です。
また、PBLでは場合によりましては、種々の調査も必要となることがあります。このような「作業」も自己学習時間に入れることが可能でしょうか?学生に時間数のアンケート調査を行う必要があります。どの範囲までを自己学習時間として算出すべきかをご教授頂ければ幸いです。
【回答】
プログラム関係数値データを記入する表の「1単位の講義および演習の実時間」と「1日当りの平均自己学習時間」の欄は、当該教育プログラムを履修する学生の総学習時間に関する情報を得ることが目的です。「1単位の講義および演習の実時間」の欄には1単位分の講義および演習に用いている実質的な授業時間を記入してください。「1日当りの平均自己学習時間」の欄には、教員が効果的な学習活動のために指示する宿題、実験レポート作成やPBLに伴う調査・研究活動など、授業時間外の学習活動に必要な時間と、それ以外の自発的な学習時間の合計を記入してください。
●このページ上へ
HOME > FAQ