アジアの国々ではものすごい勢いで技術者の国境を越えた流動化が起こっています。日本の技術者が「個人として」海外で競争していかねばならない時代がすぐそこに来ています。

多くの企業が国際的なビジネス展開に必要な人材の確保に奔走しています。JABEEの技術者教育認定制度は、そのような人材の育成をサポートします。

欧米の多くの国では高度な専門家の職能団体は、自分たちの職業の社会的地位を上げる努力をしてきました。医師と弁護士はその典型的な例です。エンジニアの場合は、技術士等の職能団体が、その職業の質の向上と社会的地位の向上のために、将来仲間になる後輩がしっかりとした技術者教育を受けているかを、教育認定制度を作ってチェックするとともに教育内容を改革してきました。認定を取っていない(あるいは非認定になった)教育プログラムの卒業生は自分たちの仲間には入れない(エンジニアとして認めない)というのが基本的な思想です。世界の国々では、技術者として扱われるためには認定を受けた教育プログラムを修了することが条件になりつつあります。欧米やアジアの多くの国では、認定を受けた教育プログラムの修了生だけが技術者としての資格(Professional Engineer)を得ることが出来ます。JABEEは、技術者教育の国際的同等性を確保するため、技術者教育認定機関の世界的枠組みであるワシントン協定等の考え方に準拠した基準で審査をします。従って、ワシントン協定に加盟している国々で認定された教育プロプログラムは国境を越えて同等性が保証されます。我が国の有力大学でも、その学科がJABEE認定されていないと、海外では卒業生は然るべき学歴の評価を受けられません。また日本では、JABEE認定プログラム修了生は、国家試験である技術士資格試験の第一次試験が免除されています。

アジアの国々は、続々とワシントン協定に加盟、あるいはその準備中です。日本の技術者が、日本国内だけでなく、海外で技術者として仕事をするためには、JABEE認定プログラムで学ぶことが重要です。JABEEが目指す教育改革には、企業・産業界の理解と協力が必須です。そして、認定プログラムの履修生・修了生に注目してください。