JICA技術協力プロジェクト

インドネシア政府は2012年8月に高等教育法を施行し、分野毎の教育プログラム認定機構を立ち上げることを義務付けました。
日本政府はこの支援の要請を受け、JICA (国際協力機構)がインドネシアエンジニアリング教育認定機構(IABEE)設立プロジェクトを立ち上げました。JABEEはJICAからの協力要請を受けて、このJICA技術協力プロジェクトに参画することになりました。
JABEEは、インドネシアに適した技術者教育認定基準の作成、審査員の養成、受審校のプログラム認定に対する啓蒙活動等を行い、教育プログラムの審査を実施して、2019年頃にワシントン協定への暫定加盟を果たすことを目標としたプロジェクトの準備を進めてきました。この目的のため2013年10月から一年間、JABEE専務理事・事務局長がJICA専門家としてジャカルタに赴任し、所期の任務を果たし帰任しています。
今後はJICA技術協力プロジェクトの業務契約に基づき、具体的業務を推進していきます。
2014年12月、JABEEは初めての海外審査をインドネシア・ボゴール農科大学の Mechanical and Biosystem Engineering 学科に対して行いました。審査は、作成中のIABEEの認定基準案の妥当性をチェックすることを目的とした試行審査でもあったため、本プロジェクトの技術的、財政的な支援のもとで行われました。
プロジェクトの詳細はJICAウェブサイトでご確認いただけます。

日本国内団体との協働関係について

JABEEは日本技術士会及び日本工学教育協会と海外へのエンジニアリング関連人材の流動化における協力に対する覚書を結んでいます。

JABEEと日本プロフェッショナルエンジニア協会(JSPE)は、米国等でプロフェッショナルエンジニア(PE)資格取得を目指す人たちを後押しするための協力関係に関する覚書に署名しました。JSPE(http://www.jspe.org/history.html)は、2000年9月に設立された特定非営利活動法人(NPO法人)で、全米プロフェッショナルエンジニア協会(NSPE)の日本国内唯一の提携団体(affiliate member)です。JABEE修了生はワシントン協定の下で米国のABET修了生と実質的に同等と見做され、米国各州でPE登録を行う際の要件の一つとして認知されます。

CAST(中国科学技術協会)の研修団来日(2011年11~12月)

JABEEとCAST (China Association for Science and Technology) は2007年にMOUを署名しています。CASTはその組織内に技術者教育認定組織をつくる準備をしており、数年中にワシントン協定暫定加盟を目指しています。中国が今後目指すべき技術者教育認定制度の方向が日本の技術者教育認定制度に近いとの政府(国務院)の認識があり、ワシントン協定の加盟団体であるJABEEから同協定とJABEEの理念、JABEE設立時の経験、JABEEの組織、認定審査の仕組みなどについて学ぶべく2011年11月21日から12月2日の2週間、CAST及び各工学分野の代表からなる20名の研修団が来日しました。JABEE関係者による 講義(2日間)、JABEE認定を受けている受審校(東京と大阪)での意見交換会を手配しました。

CAST(中国科学技術協会)の代表団の来日(2013年1月18日)

CAST代表団(8名)が来日しました。CASTは2013年6月にソウルで開催されるワシントン協定総会で暫定加盟を申請します。暫定加盟には現加盟団体の2/3の賛成が必要です(ちなみに、加盟には全会一致の賛成が必要)。CASTは現加盟団体のすべてに代表団を送り、ロビーイングをしていますが、今回の来日はその一環でした。1月18日のJABEEの理事会で発表をしました。

JABEE初の海外認定

JABEEは2014年12月、初めての海外審査をインドネシア・ボゴール農科大学(Bogor Agricultural University)Mechanical and Biosystem Engineering 学科に対して行いました。3月9日の理事会において認定が承認されましたので、JICA事業でジャカルタ出張中のJABEE専務理事がボゴール農科大学を訪問し、認定証を授与しました。
学長以下、全学部長、全学科長、学生代表が出席する大学規模な式典が開催されました。
専務理事は式辞の中で、JICA支援によるインドネシア技術者教育認定機構設立プロジェクトに言及し、ボゴール農科大学の先生方の積極的なプロジェクトへの参画を呼びかけました。